4連キャブを・・・




無事にエンジンは掛かるものの・・・

どうも調子が悪い。始動性が物凄く悪い。
リアルにキック百連発の世界だ・・・。

何が悪いのか?ただ、キャブに心当たりがあります。



パイロットスクリューの先端がキャブに刺さったまま・・・



折れている。3つとも。

これってどうなんでしょう?やっぱり経路を塞いじゃっているのかな??
うーん、気になる。でも簡単には取れないんだこれが。なにせ上から締め込まれ圧入されてますからね…。

困ったぞ。こうなったら気持ち悪いので交換してみるか。

でも3連キャブなんて無いよ。ebayで何個かでてるけど、アメリカンなジャンクでも掴まされた日にはねぇ・・・
絶対これよりコンディション悪そうだし。


やっぱり国内調達の方向で・・・、ということで用意したのはコチラ!



GSX1100用の4連キャブ。

一応、BS34なので若干の違いはあっても付くかも!?という何の根拠もない希望だけが先走る思いで入手!!
※GSXと同じBS34を使ってるGXはキャストホイールの後期型であり、自分のGXはスポークのU型です。



まずはお決まりの並べて記念撮影!?
右から2番目を取り除いて3連にする予定です。



まずは開けてみます。
値段が値段なので、中が気になりましたが・・・

意外とキレイで一安心。

フロートも樹脂製なのでパンクの心配も無くなり嬉しい限り。



さーて、いよいよ2番キャブさんとお別れの時間です。

旅立ちです。



完成予想図。

果たして上手くいくのか否か!?



そしてお掃除の時間。

ちなみに今まで2ストばっかりでCVキャブなんて触った事無かったので緊張しますww


と、ここでGX750とGSX1100キャブの相似点を挙げておきます。



まずは主役のパイロットスクリュー
形状も違い、GSXの物にはOリングまで付いている。



車体が違うので当たり前ですが、ニードルのテーパーが全く違う。
そして驚いた事にスロットルバルブも微妙にGSXの物の方が太い。

GXのをそのまま付けると隙間が出来るのでGSXのスロットルバルブにGXのニードルを組んでみます。
それにしても“GSX”とか“GX”とか名前がややこしいのは気のせい?(笑)



インマニに刺さる部分もGSXの方はテーパー状になっていて取り付けが楽かも?



そして最大の難関とも言える部分?!
ボディーにアイドルスクリューを固定する部分が無い。右がGX用。



GSXのはこんな感じ。ただ、このまま使うと干渉してしまいダメ・・・



どうしようか考えていると父上がなにやら工作を始めた・・・



金ノコの刃を使い丸い穴の中に六角形を彫りこむ。
※細かい事が大っ嫌いな自分にはできませんww



ボルトが収まった。



上のボルトはあくまで補助的な部分として家にあったテキトーなステーを取り付け固定。

これでアイドルスクリューが付いた!

スペシャルサンクス:父上


あとはリンケージなどを移植して・・・



3連完成!!

アイドルスクリューと同じ理由でチョークレバーも取り付けできませんでしたが、
とりあえず手で引っ張ればチョークは利くので良しとします。



ついでに磨いてみます。


そして車体に取り付けガソリン注入!!!


!!!!!!


ガソリンが溢れだす・・・。

オーバーフローだ!!何だ!?何故だ??

フロートバルブがダメなのか?それとも油面調整がマズかった?

しばらく原因が特定できなかった。


そして1つ思い当たる部分が浮上・・・

GXには無くてGSXのキャブにはあったもの。それはオーバーフローパイプ?の差込口だ。
GXには無かったのでゴミが入ると嫌だから塞いじゃえとメクラ栓をしていたのだ。

これがどうもいけなかったみたいで、3つの内1つだけ栓を外してみたら見事に外したキャブからはガソリンが噴き出してこない。

間違いない!コイツが原因だ!!



急いでパイプを差すジョイントを取り付け



パイプを差しオーバーフローは完治した。



これにてとりあえずキャブが付きました!!
ちなみにパイロットスクリューの戻し回転数が微妙でして・・・。

U型のGXは1と1/8回転戻し、後期型のGXは3回転戻しが基準値のようです。
ま、スクリューの形状が変わったので後者を基準に合わせてみたいと思います。



キャブが付いたので今度は同調をとってみます。
あんまり細かくやりすぎるとキリが無いので、こんなもんでしょ?という感じで調整。
※勿論“Auto Mater”はジョークです。でも気分だけはmade in USA!?(笑)


そして肝心の調子は・・・
始動性は抜群に良くなった。もうキック百連発なんて言わせない。つーか懲り懲りだ。

ただ、アイドリングの戻りが悪い時があったりあんまり落ち着かなかったり・・・



試しにインマニを程度の良いほうに替えてみるも変わらず・・・。
パイロットジェットはYAMAHAに部品を注文してみたけど違うモノが届いた。

よくわからないので元々付いてた方を採用。
ねじ山がナメている為、一度つけたら外せない。逆タップで外れるけどww



気休めにバルブの掃除をしてみたけど症状は変わらず。。。



というか以前から気になっていることがある。白煙だ。

2サイクルなら煙は大歓迎なんだけど、4サイクルの白煙は穏やかではない。
買ったときから少し煙吐いてるかな?なんて思ってはいたのだけれど、これがいけないみたいで決まって2番のプラグだけがカブる。
プラグが濡れているのだ。これってオイルのせい?

いや、別に走ることは走るんだ。そりゃ1発具合が悪くても500ccツインと思えば意外と加速も悪くないし乗れる。
でも気がかりなのはアイドリング状態では2番のエキパイが熱くならない事。


気になるところは手を付けてみたし・・・
火も飛ぶしコイルも他のと換えてみたりしたので問題なさそう。
ガスはキャブをしつこく掃除したし、2番だけ極端に油面を下げてみたがカブリは改善されず。

こなるとやっぱりエンジン自体に問題がありそうだ。試しに2番だけでエンジンを掛けてみる。
エンジンは掛かるので火は問題ない。回していくと白煙が出てそれでも回し続けると黒煙にかわる。


きっとこうだ。

・アイドリング状態:エンジンを掛ける→何らかの原因によりシリンダー内にオイルが進入→プラグにオイルがつく→
アイドリング状態では電極に付いたオイルを焼ききる事ができずに点火不良→結果としてプラグがカブり煤が溜まる。


・レーシング状態:2番のみでエンジンを掛け、ある程度回していればプラグに付くオイルを焼く事ができエンジンは回る。
ただ、マフラーからは白煙が排出される。


・3気筒の状態でエンジンを掛けた場合。:1番・3番の力により2番シリンダーは怠ける。
と言うか、1・3番に回されてしまい2番は頑張らなくてよくなる。というか頑張れない。


何と言えばいいのかがわからないけど・・・、
結論から言えば1・3番が普通にアイドリングしている時に2番のプラグはオイルの影響でどんどん湿っていきだんだん煤けてしまう。
そして点火しなくなる。アイドリングが落ち着かない。


2番をカブらせない為には回せばいいのだが、この状態で回すと2番よりも1・3番が調子よく回るので結局2番の出番が無いのだ。


これはあくまで勝手な推測だが、普通に考えて4サイクルで白煙を吐くってのがそもそもおかしいし、
原因として考えられるのは“オイル上がり”or“オイル下がり”だと思う。

ただ、オイル下がりは始動時のみと聞くので、きっと上がってきているのではないかと思います。



明らかに2番だけ仕事してないですからね!!(爆)


でもそうなると困ったなぁ。
腰上OH確定って事ですよね。あんな重そうなエンジンを降ろすの?

これは大変そうだぞ・・・

とりあえずバイク屋さんに部品があるか問い合わせてもらってます。
あぁ、早く定額給付金が欲しい今日この頃・・・。

そしてシリンダーに傷が無い事を祈るばかりです!!


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